初のトリプルK揃い踏み!虎の新勝利の方程式や

[ 2011年3月14日 06:00 ]

<神・巨 合同練習>9回1死二塁、長野(手前)を三振にしとめる藤川

合同練習 阪神7-1巨人

(3月13日 甲子園)
 阪神は7回から久保田、小林宏、藤川が1イニングずつ登板。無失点リレーで新勝利の方程式を完成させた。

 豪華リレーの始まりは久保田からだった。先頭の松本を147キロ直球で左飛に仕留めると、続く小笠原にも直球勝負で左飛。わずか2球で2死を奪うと、続く阿部も1ボールから145キロストレートで二ゴロに打ち取った。4球でマウンドを下りた右腕は物足りずそのままブルペンへ直行。「(試合で)変化球を投げてないので投げておけばよかった」と話していた。

 鉄腕からバトンを受けたのはロッテからFA加入の小林宏だ。圧巻だったのは先頭・高橋を投ゴロに仕留めてからの投球。前の打席で本塁打を放っていたライアルから134キロスライダーで空振り三振を奪うと、脇谷には130キロチェンジアップで空を切らせた。

 「まっすぐがきょうのテーマだった。前回よりよかったと思う」

 2三振を奪った自身の投球について手応えを口にした右腕だが、巨人打線を封じたことについては「練習試合なのでまだわかりません」と気を引き締め直していた。

 試合を締めたのは絶対的守護神・藤川。1死から代打の矢野に新球・ツーシームを投じるなど、この日も統一球の感触を確かめた。

 「ボールが変わったのでいけるかなと思ったんだけど。俺には向いてなかった」

 左翼へ二塁打され苦笑いしたが、後続の長野を空振り三振、鈴木尚を投ゴロに断ち無失点で終わらせた。

 11日に東日本大震災が発生。守護神は複雑な思いを抱きながら“試合”に臨んだ。「すごくつらいことだけど、投げている瞬間はとにかく全力でやっていくしかない。無事な人が数多くいることを願いながら…」。今は野球選手としてやれることを全うするしかない。

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2011年3月14日のニュース