ダル、第二の故郷被害に「野球をしていいのか」

[ 2011年3月14日 06:00 ]

悲しげな表情で震災についての質問に応じるダルビッシュ

東日本大震災

 誰よりも野球を愛している日本ハム・ダルビッシュが複雑な表情を浮かべた。13日の横浜戦(横浜)が中止となり、千葉・鎌ケ谷で行われた練習後、東日本大震災について初めて報道陣の前で複雑な心境を明かした。

 「野球選手だから“プレーするしかない”と言うが“野球をしていいのかな”との気持ちもある。実際に日本では困っている人の方が大半を占めている。野球人であるが人間でもある。いつものように野球だけを考えているわけにいかない」

 人ごとではなかった。多大な被害を受けた仙台は、ダルビッシュにとって東北時代の高校3年間を過ごした第2の故郷。いまだに連絡のつかない友人もいる。「寂しいというよりも悲しい気分。安否の分からない人もたくさんいる。壊滅的な被害を受けている場所に知人の実家もあるし、どうなっているのか連絡もつかない」。マウンドでは決して弱音を吐かない右腕の悲痛な叫びだった。

 ただ、こんな危機的状況だからといって嘆いてばかりいても仕方ない。「真偽の分からない情報もあるが、1人でも多く被災地や被災者をサポートする方に正しい情報が伝わってほしい。身内だけと思っていない。1人でも多くの人に助かってほしい」。22万人のフォロワーがいる自身のツイッターを利用し、ファンから得た有益な情報をリツイートして拡散にも協力。「何かしたい気持ちはあるが、1、2日考えたぐらいでは分からない。じっくりと考え、一番正しいと思ったことをやっていきたい」。日本のエースは開幕への準備を整えながらも、被災者の支援策も検討していく。

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