イチロー、死球も強行出場で“がんばろう日本”

[ 2011年3月14日 06:00 ]

<マリナーズ・アスレチックス>2回1死一、三塁、フィギンズの右前打で一気に三塁へ向かう一走・イチロー

オープン戦 マリナーズ10-2アスレチックス

(3月12日 ピオリア)
 マリナーズのイチローが背中で日本にエールを送った。

 初回、右ふくらはぎ付近に死球を受けてその場にうずくまったが、ウェッジ監督に出場続行を直訴。2回の第2打席に、左前打を放ち6試合連続安打とした。「本当はオープン戦だから大事を取るんですけどね。あすプレーしないから打席はちょっと立ちたいなと思って。最初はしびれていただけですからね」。痛みをこらえ、後続の連打で生還した。

 4回終了後の交代時には、7040人の観衆からオープン戦では異例の大きな拍手が送られた。大震災後、イチローがチームのキャンプ地で試合出場するのは初めて。マ軍関係者は現地のファンの反応に「(拍手は)死球の後の安打ということもあるだろうが、大地震の後で日本をサポートしたい強い意志の表れだと思う」と語った。オリックス時代の95年に阪神大震災に被災したイチローが「がんばろう日本」とばかりにバットで元気を届ける。

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2011年3月14日のニュース