涌井、再生完了!?「密室ブルペン」で最終調整

[ 2010年10月8日 06:00 ]

非公開で行われたブルペンでの投球練習を終えた涌井

 西武は7日、宮崎・南郷での3日間の短期合宿を打ち上げ、9日のロッテとのクライマックスシリーズ(CS)ファーストS(西武ドーム)で開幕投手を務める涌井秀章投手(24)は「密室ブルペン」で最終調整を終えた。

 午前10時40分、涌井が室内練習場に移動すると、入り口には「関係者以外の立ち入りはご遠慮下さい」との張り紙が出された。「集中したい」との希望で、報道陣をシャットアウトして28球。約1時間、密室にこもった。球を受けた銀仁朗は「1球1球丁寧に投げていましたよ。受けた感じは悪くない。やってくれるでしょう」と太鼓判。渡辺監督は「良かったよ。話?ちょこっとね」と内容はけむに巻いたが、安心した様子だった。
 シーズン終盤の6試合で1勝2敗と不振に陥り、3日には渡辺監督から直接指導を受けた。4日の南郷入り後は、遠投を取り入れるなど下半身主導のフォーム構築へ、もがいてきた。球団広報によれば非公開ブルペンは松坂(現レッドソックス)以来。潮崎投手コーチは「試合前だから真剣モード」と説明した。
 投球後は用意された車に乗り込み「お疲れさまでした」とだけ話した涌井。日本一になった08年はシーズンで10勝11敗ながら、CS、日本シリーズで3勝を挙げて復活した経験がある。2年前と同様に、再生は完了したのか。答えは9日のマウンドで出る。

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2010年10月8日のニュース