「チームと自分を信じる」斎藤は前向きに調整に専念

[ 2010年10月8日 15:03 ]

試合前に行われたセレモニーを終え、引き揚げるブレーブスの斎藤(手前)

斎藤は結局登録外 優勝決定S進出なら復帰も

 チームの力にはなりたい。だが調整不足も感じていた。7日、ブレーブスのプレーオフ地区シリーズの登録メンバーから外れた斎藤は「少しすっきりした」。フロリダでの教育リーグで調整登板することが決まり、吹っ切れた表情を見せた。

 シーズン終盤、右肩を痛めた。深刻ではなかったが、その後、レギュラーシーズン終了までに出場できたのは1度だけ。「ボールと自分の感覚が合わなかった」と試合勘が戻る前にプレーオフを迎えてしまった。

 経験、実績、マウンド度胸すべてがそろう斎藤を、チームは第1戦の試合当日まで登録するかどうか迷った。最後はコックス監督が「1点差ではまだ使えない」と判断。地区シリーズは右腕抜きで戦うことを決めた。

 「1試合でもいいから、バッターの反応を見たい」と話していた斎藤は、前向きにとらえる。1球が勝負を分ける接戦の終盤が持ち場なだけに、繊細な投球感覚が欠かせない。右腕はそれを取り戻し、リーグ優勝決定シリーズで戦列復帰できることを願う。

 「チームを信じて自分を信じる」。ブレーブスの地区シリーズ突破を祈るような気持ちでチームを離れる。(共同)

続きを表示

2010年10月8日のニュース