16勝目ならずもマエケン「投手3冠」ほぼ手中

[ 2010年10月8日 06:00 ]

7回を投げ3失点で降板した前田健

 【広島1-3巨人】16勝目はならなかった広島・前田健だが、球団史上初、リーグ11年ぶりとなる「投手3冠」をほぼ手中にした。

 すでに最多勝、防御率のタイトルは確定的な中、「負けていいわけじゃないけど、三振を狙いにいって、獲れて良かった。僕的には1つでもタイトルを獲れればうれしいけど、周囲の人は3冠を期待してくれるので、ここまで来たら狙おうと思った」。2位のヤクルト・村中との差を13個に広げる、5者連続を含む8三振を奪った。夏場に疲労などで苦しんだが、前田健は「1年間しっかりした投球ができた」と風格を漂わせる。努力に裏打ちされたその才能が、一気に開花した4年目になった。

 ▼広島・大野投手コーチ(投手部門の3冠を確実にした前田健に)打線の援護がないことが多い中で、責任を持って投げてくれた。一番若い投手に、一番引っ張ってもらった。

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2010年10月8日のニュース