故障明けで本領発揮 ぺティット、ポストシーズン19勝目

[ 2010年10月8日 11:03 ]

ツインズ戦に先発し7回2失点、ポストシーズン通算19勝目を挙げたヤンキースのペティット

 【ヤンキース5―2ツインズ】故障明けのベテランが、ヤンキースが接戦を制する原動力となった。ペティットが7回2失点でポストシーズン通算19勝目を挙げ、「低めを意識して自分の投球に、より集中したんだ」と満足そうに振り返った。

 抜群の制球と緩急で粘った。2回に連打と四球で1死満塁とされながら犠飛による1点で乗り切る。2―1の6回。ハドソンに同点本塁打を浴びると、4番ヤングにも三塁打され、2死三塁。ここで左腕は抜いた変化球でトーミの打ち気をそぎ、投ゴロ。直後の7回に打線が2点を勝ち越し、試合の流れを決めた。失点した2、6回以外は打者3人で抑えた。

 不安を抱えてのマウンドだった。7月に左脚の付け根を痛めて長期離脱。9月下旬に復帰したが準備不足は否めなかった。それでも本領を発揮した38歳は「これまでで最も準備が足りずに臨んだプレーオフだったが、試合に入ると集中できたし、投球も良くなった。長年、一緒にページをめくってきたポサダのリードのおかげだ」と喜んだ。

 チームは地区シリーズでのツインズ戦に11勝2敗と圧倒的な強さ。指摘されていた先発投手の不安をはねのけ、勢いづいた。(共同)

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2010年10月8日のニュース