クルーン背信、高木痛恨被弾…巨人、CS開催権逃す

[ 2010年10月8日 18:01 ]

9回、2死満塁の好機に二ゴロに倒れた巨人・脇谷

 プロ野球、巨人―ヤクルト24回戦は8日、東京ドームで行われ、巨人は延長戦の末に4―7で敗れ、3位に転落。クライマックスシリーズ(CS)の本拠地開催権を逃した。1点リードの9回から登板したクルーンが大誤算。同点に追いつかれると、延長10回には無死一、二塁のピンチを招いて降板。代わった高木が川本に勝ち越し3ランを浴びた。

 巨人にとってはレギュラーシーズンの最終戦。勝つか引き分けなら2位が確定し、CSの本拠地開催権を獲得できたが、痛恨の敗戦。すでに全日程を終了している阪神にゲーム差なしも、勝率で1厘下回り、3位に沈んだ。
 初回、ヤクルトは先頭の青木が今季206安打目となる左翼線二塁打で出塁、川端の送りバントで1死三塁とし、畠山の二ゴロの間に青木が生還し、1点を先制した。
 その裏、巨人は1死から脇谷が四球で出塁し、盗塁で1死二塁としたが、小笠原が三振、ラミレスが一ゴロに倒れた。
 3回まで山岸の前に無得点の巨人は、円陣を組んで4回の攻撃に臨み、無死一塁からラミレスの左越えに49号2ランで逆転。さらに2死一、二塁から内海が左中間二塁打で2点を加えた。50本の大台にあと1本と迫る一発を放ったラミレスは「完ぺきだったね」と自画自賛。さらに「クライマックスシリーズの本拠地開催がかかった重要な試合で打てたことがうれしい」と、2位確保を目指すチームに貢献できたことを喜んだ。
 ヤクルトは先頭の青木が今季207安打目となる遊撃内野安打で出塁。川端の遊ゴロで二進し、1死二塁から畠山の左越え2ランで2点を返し、1点差に。7回には2死満塁と一打逆転のチャンスを築いたが、デントナが遊ゴロに倒れ、無得点。
 しかし、ヤクルトは9回2死一、二塁から畠山の中前適時打で同点に追いついた。その裏、巨人は1死満塁のサヨナラ機に長野が空振り三振、脇谷がニゴロに倒れ、試合は延長戦に突入。ヤクルトは延長10回1死二、三塁から川本が右中間へ3ラン。その裏、巨人は3者凡退に倒れた。 

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2010年10月8日のニュース