松井2安打も最後は「トホホ」な結果に…

[ 2010年8月24日 06:00 ]

<エンゼルス・ツインズ>8回、走者一、二塁の好機に練習用バットで空振り三振に倒れたエンゼルス・松井

 【エンゼルス0―4ツインズ】そんなことって…。エンゼルスの松井秀喜外野手(36)は22日(日本時間23日)、ツインズ戦の8回2死一、二塁の打席で、手持ちの試合用バットがなくなり、練習用バットで臨み空振り三振。絶好の反撃機を逸したことで、チームは零敗を喫した。同戦で2安打し、今季最長となる出場7試合連続安打をマークした松井だったが、最後は何とも「トホホ」な結末だった。

【試合結果


 熱心な松井ファンなら「異変」に気づいただろう。4点を追う8回2死一、二塁。松井が2球目をファウルした直後、トレードマークである白木のバットを、次打者アイバーが持ち寄った黒色のバットと交換したのだ。
 「ファウルでバットが折れて試合用バットがなくなったので、練習用のバットでいった。持ってきた本数がちょっと少なかった。大丈夫かなと思ったんだけど…」
 17日レッドソックス戦の2回の第1打席での中前打と、この日の4回の今季100安打目となる左前打で折れたのに続き、今遠征で持参した試合用3本がすべて折れた。通常は2カードの遠征なら5~6本ほど用意するが、残りを本拠地アナハイムに置いたままバットケースに補充しそびれた単純ミスだった。
 結局、この打席では8球粘ったが、最後は内角のスライダーに空振り三振。「(コースが)際どいところで当たってほしかったんですけど、空振りしてしまった」。代用した練習用バットは重さ、長さ、形状などすべて試合用と同じといい、打撃への影響は「関係ないでしょ」と否定したものの、微妙な感覚のずれがあって当然だ。「毎試合、最高の準備をする」が口癖の松井にしては、商売道具であるバットが“売り切れ御免”では悔やみきれない準備不足だった。
 今季自身最長の出場7試合連続安打に、試合後「(最近は)感じとしていい」と話し、アナハイムに向かったが、その表情はさえなかった。

 ≪過去のうっかりミス≫
 ◆04年5月7日 マリナーズ戦の3回。出塁後、次打者シエラの打球を見誤って塁上で追い抜かれる。「最後まで打球を見ていれば…」
 ◆05年5月2日 デビルレイズ戦の4回無死一塁、メジャー初の送りバントを試みるもファウル。ベンチのトーリ監督も「サインは出してないぞ」と仰天。松井の勘違いで「ありえる作戦と思って」
 ◆05年8月7日 ブルージェイズ戦の8回1死満塁。左飛を捕球後、アウトカウントを勘違いしてファンサービスでボールをスタンドに投げ入れそうに。
 ◆07年3月5日 パイレーツとのオープン戦でズボンのチャックを「全開」でプレー。

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2010年8月24日のニュース