いつも変わらないフルスイング…小笠原が決勝弾!

[ 2010年8月24日 21:49 ]

8回巨人無死、小笠原が右越えに勝ち越しソロを放つ

 【巨人6―4中日】同点の八回、巨人の小笠原が決めた。いつも通りのフルスイングで快音を残した打球は、大歓声を切り裂いて右翼席へ届いた。「投手陣が頑張って流れを渡さなかった。何とかしようという気持ちだった」と首位奪回へ導いた一撃を喜んだ。

 相手は今季ここまで6打数1安打の清水。ただ、その1本は6月18日に放った3点本塁打だった。2球で2ストライクと追い込まれたが、2球見逃した後の5球目、ど真ん中に入る変化球を完ぺきにとらえた。相性も結果も関係なく、打てる球を全力でとらえにいく。そのスタイルは大事な局面でも変わらなかった。
 「目の前の一球、一打席に集中するだけ」が口癖。毎日、同じルーティンで試合に備える。白坂トレーニングコーチは「同じ順番で準備することで、日々の小さな狂いに気づける。だから、小笠原は不調が長く続かない」と舌を巻く。強い意志で積み重ねた鍛錬も、大詰めでの一撃の要因だ。
 1週間前に3連敗した中日から、価値ある白星を奪った。「やっと一つ返せたかな。でも明日勝たないと次はない。明日も全力でやる」と誓う。残り32試合。優勝争いが佳境を迎える中でこそ、小笠原の存在は頼もしさを増していく。

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2010年8月24日のニュース