横浜上原獲りへ 既に本格調査に乗り出す

[ 2010年8月24日 06:00 ]

横浜が来季獲得へ本格調査に乗り出したオリオールズ・上原

 横浜が来季へ向けた戦力補強として、オリオールズ・上原浩治投手(35)獲りに動いていることが23日、分かった。元巨人でメジャー2年目の上原は日本球界通算112勝33セーブと、先発でも抑えでも実績は十分だ。すでに本格調査に乗り出している球団では、ベテラン右腕の守護神としての起用も視野に入れている。同投手は今季が2年契約の最終年。最下位に低迷する尾花横浜は巻き返しへ本気だ。

 最下位に低迷する尾花横浜が、巻き返しのキーマンとして白羽の矢を立てたのが元巨人のエースだった。
 尾花新監督体制で投手陣の再建を目指した今季だったが、チーム防御率は12球団ワーストの4・73と低迷。37勝71敗で借金34に沈んでいる。クライマックスシリーズ進出も絶望的となった状態に、球団では来季に向けた補強策も検討され始めている。実績ある投手の獲得が急務の中で、ある幹部は「来季に向けて投手陣を整備していかないといけない」とした上で、上原について「日本では先発だったけど、今は抑えもやっている。いい投手だからどちらもできる」と高く評価。すでに獲得に向けた調査に乗り出したことを明かした。
 上原は直球と宝刀フォークを武器に、巨人に在籍した10年間で通算112勝をマーク。抑えに回った07年には32セーブも挙げている。FAでメジャー移籍した09年以降は度重なる故障もあったが、今季は中継ぎに配置転換されて8月4日のエンゼルス戦では最速91マイル(約146キロ)をマーク。現在も8試合連続無失点と、球速だけでなく持ち前の制球力、テンポの良さも全盛時に戻りつつある。勝利の方程式に組み込まれてサイモン、ゴンザレスと日替わりクローザーに指名されるなど首脳陣の信頼も厚い。

 ◆上原 浩治(うえはら・こうじ)1975年(昭50)4月3日、大阪府生まれの35歳。東海大仰星から大体大を経て98年ドラフト1位で巨人入団。1年目の99年に20勝を挙げて最多勝、新人王、沢村賞などタイトルを独占。08年オフにFAでオリオールズ移籍。09年は先発要員としてスタートも、今季から中継ぎに配置転換。メジャー2年間で36試合に登板して3勝4敗1セーブ、防御率3・40。1メートル86、85キロ、右投げ右打ち。

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2010年8月24日のニュース