多村が満塁弾!ソフトバンク、首位に接近

[ 2010年8月24日 23:20 ]

 【ソフトバンク5―4オリックス】一気呵成の攻撃だった。ソフトバンクは一回に多村の6年ぶりの満塁本塁打で強烈な先制パンチを食らわした。この4点を生かして逃げ切り、首位西武とは0・5ゲーム差に迫った。

 制球の悪い近藤の立ち上がりを打線はしっかり攻め立てた。1死二塁から松田が死球、小久保が四球を選んでおぜん立てした。「ランナーが出るごとに気持ちが盛り上がってました」と多村。真ん中高めの甘いチェンジアップを振り抜くと、打球は一直線で左翼席へ。「最高の1本」と自身5年ぶりの20号をチームメートとともに喜んだ。
 秋山監督も「一発で決めたのは見事だった。最初の4点が一番大きかった」と賛辞を送った。この日は2打席で退いたが、1軍に復帰したばかりの先発ホールトンに落ち着きを与える意味でも価値があった。
 プロ16年目の多村は優勝にはほとんど縁がない。今季は小久保らが一時離脱する中でクリーンアップを支えてきた。チームに貢献する一打を常に心掛ける男が美酒を味わえるか。残り26試合の打棒に懸かっている。

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2010年8月24日のニュース