西武、チーム一丸でサヨナラ勝ち

[ 2010年7月14日 22:40 ]

 【西武3―2日本ハム】2―2の九回、2死満塁のピンチ。西武の渡辺監督が珍しく、マウンドに歩みを進めた。九回から登板し、3四球と制球に苦しむシコースキーに「おまえで落とすことになっても後悔しない」と告げた。熱いメッセージを受け取った守護神は、坪井を見逃し三振に仕留め、危機を脱した。

 9連戦の初戦の前夜は大敗。指揮官は「ことし一番悔しいゲームだった」と振り返った。勢いのある日本ハム相手とはいえ、まずい守備が響いての1敗だった。雪辱を期したこの日は窮地をしのいだ後に、サヨナラ劇が待っていた。
 裏の攻撃は、無死一、二塁からフェルナンデスの遊ゴロで、一塁走者のブラウンが二塁へ懸命なスライディング。好プレーで併殺を免れると、続く坂田の死球で満塁。最後は高山の強いゴロが、二塁手の田中の失策を誘った。鮮やかな決勝点とはいかなかったが、チームが一丸となって勝利へ突き進んだ結果だった。
 今季4度目のサヨナラ勝ち。日本ハム戦の連敗を4で止め、両リーグ一番乗りで節目の50勝に到達した。

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2010年7月14日のニュース