4連勝に導いた村中 自己最多に並ぶ6勝目

[ 2010年7月14日 22:54 ]

 【ヤクルト2―1中日】ヤクルトの村中には苦境でこそ頼れる球種があった。わずか2点のリードだった七回無死一塁。まずはこの日抜群だったフォークボールでセサルを空振り三振に。「全体的に低めに投げられた」。120球近くてもなお、落差を失わなかった。

 さらに1死一、二塁で堂上直を遊ゴロ併殺打に仕留めたのはカーブ。3球続け、しかも最後に最も打ちづらい外角低めに決めた。「巨人を3タテした相手の勢いを消したかった。気持ちを切らすことなく、粘り抜けた」。好調中日打線を終盤まで無得点に封じた好投に胸を張った。
 5年目の左腕は胸突き八丁の局面でさえる制球で成長を示し、これでシーズン自己最多に並ぶ6勝目。チームを4連勝に導いた。九回には1点差に迫られ、なお1死満塁の大ピンチで勝ち星は風前のともしびだったが「なるようにしかならない。何も考えていなかった」。制球同様、最後まで落ち着き払っていた。

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2010年7月14日のニュース