早実 1年八木が1安打完封で公式戦デビュー

[ 2010年7月14日 06:00 ]

<早実・武蔵丘>公式戦初登板で6回1安打無失点と好投した早実・八木

 【西東京・早実9―0武蔵丘】公式戦初登板の1年生右腕、早実・八木が都武蔵丘相手に6回1安打無失点デビュー。8奪三振の好投で白星発進に導いた。「3年生の先輩方には最後の戦いなので負けるわけにいかなかった。ほっとしてます」と笑顔で汗をぬぐった。

 早実は夏の大会の初戦は伝統的に1年生投手を先発させることが多い。大先輩の荒木大輔(現ヤクルトコーチ)が1年夏の都大会でつけた16番を背負って、小気味いいテンポから最速138キロの直球とスライダーを操った。6回2死から左前打を許すまで無安打投球の1年生に和泉監督は「思いのほかよく放ってくれましたね。過去の先輩の初戦と比べてもそん色ない。長所は制球力。四球から崩れることはない」と目を細めた。
 相模原南シニアから日本代表として昨年7月の全米選手権に出場。9カ国46チームが参加した大会で投手兼外野手として10戦10勝の初優勝に導き、MVPに輝くなど実績は申し分ない。小6の時にテレビでエンジのユニホーム姿で活躍する斎藤(現早大)を見て、甲子園まで駆け付けて観戦。「その時から斎藤さんのファンで早実に行きたいと思ってました。このユニホームを着て甲子園で投げてみたい」。その06年以来4年ぶりの夏の甲子園へ、頼もしい新星が登場した。

 ▼ヤクルト・荒木投手コーチ(早実OB)僕も1年の夏は16番でした。甲子園では11でしたけど。そんなに凄い1年生がいるのは知りませんでしたけど、ぜひ頑張ってほしいですね。

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2010年7月14日のニュース