日米年間王者対決 メジャーリーガーも開催に賛同

[ 2010年7月14日 06:00 ]

 プロ野球の加藤良三コミッショナー(68)が12日、エンゼルスタジアムで大リーグのバド・セリグ・コミッショナー(75)と会談。今年1月に構想が持ち上がった日米の年間王者によるグローバル・ワールドシリーズの開催を目指し、研究グループを設けることを決めた。本紙は13日、球宴に出場する19人に緊急アンケートを実施した。

 加藤コミッショナーはセリグ・コミッショナーとの会談後、「多くの課題があり、実現するかどうか分からないが、研究して事実関係を解明しようということになった」と、日米の事務レベルの担当者が研究グループを設けることを明かした。
 本紙の調査に、大リーグを代表するスーパースターたちも「条件付き」を含めると19人中16人が開催に賛同した。多少のリップサービスを差し引いてもほとんどの選手の意見から「球団レベルによる真の世界一決定戦」を求める情熱を感じさせた。中にはバード(カブス)のように、日米にとどまらない世界規模の新シリーズを口にする夢のある選手もいた。
 半面、開催時期や条件など実施には高いハードルが残ることもほぼ全員が指摘した。ヤンキースのジーターは条件付きで賛成の立場を取った後、「自分が決める立場にいなくてよかった」と苦笑い。選手会専務理事のマイケル・ウェイナー氏も「現状でワールドシリーズが11月までかかるのは避けられず、その後に別のシリーズを戦うには課題が多い」と話した。

 ≪イチローも好意的≫イチローは、グローバル・ワールドシリーズについて意見を求められると「本当のことは言えないですね」と、自身の立場を明確にはしなかった。それでも「野球が盛り上がるアイデアはいろいろあっていいとは、もちろん思いますけど。というとこなんですよね」と、日米間による新たな取り組みには好意的だった。

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2010年7月14日のニュース