ラミレス2打席連発!巨人リーグ40勝一番乗り

[ 2010年6月25日 06:00 ]

4回、巨人・ラミレスが左翼に同点アーチを放つ

 【巨人4-2ヤクルト】巨人のアレックス・ラミレス外野手(35)が24日、ヤクルト戦の4回に同点の21号ソロ、6回にチームトップタイとなる決勝の22号ソロと価値ある2打席連続アーチを放った。巨人移籍後、初の本塁打キングを狙う助っ人の調子が気温とともに上昇し、チームはリーグ40勝一番乗り。試合のなかった2位・阪神とのゲーム差を3とした。

 大好きな神宮球場で花火を打ち上げるイメージは試合前からできていた。ラミレスが4回に同点弾、6回に決勝弾を2打席連続で左翼席へ打ち込んだ背景には、背中の張りで2試合連続欠場の親友の助言があった。
 「きょうの試合前にガッツ(小笠原)が“本塁打を打つのに左方向にいい風が吹いている”と話していた。彼のアドバイスのおかげ。1試合2発は気持ちいい」
 01年に来日以来、神宮を本拠地にするヤクルトで7年間プレー。08年から移籍した巨人での3年間を合わせて神宮では球場別で最多の118本塁打を放ち、中堅から左方向は90本と7割以上の割合を占める。本塁から左翼へ風が吹いたこの日は、神宮をよく知る大砲にとってまさにホームラン日和。試合前のフリー打撃でも中堅から左方向へ運ぶ打球が普段以上に目立った。
 2本のアーチはいずれも初対戦の中沢からで、「DVDで研究していたし、いい球を見逃さないで打つことを心がけていた」。1本目の本塁打は内角に食い込んでくるカットボール。強引に引っ張ると三塁線に切れるファウルになりやすい球だが最短距離で振り抜き、イメージしたアーチを具現化した。ここ数日は風邪気味で体調不良だったというが、最近5試合で4発の量産態勢。本塁打リーグトップの阪神ブラゼルに1本差に迫った。
 巨人移籍後の2年で打点王、首位打者を獲得し、残るタイトルは本塁打王。過去に月間MVPを8度受賞しているが、7月以降で5度。夏場にはめっぽう強い。「きょうは暖かくて、自分には今年一番のベースボールウエザー。調子も上がってきたのでキープしたい」。夏男が本領を発揮すれば、チームも独走態勢に突入する。

 ≪セ40勝一番乗りは37度目≫巨人はリーグトップで40勝に到達。巨人のセ40勝一番乗りは昨年に続き37度目。過去、36度のうち28度優勝に結びつけておりV確率は78%と高い。また、今季は66試合目での40勝ライン。2リーグ制後、巨人が開幕66試合以下で40勝したのは昨年まで20度あったが、優勝を逃したのは54年(2位)だけ。55年からはこうしたケースで16度連続リーグ制覇を果たしている。

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2010年6月25日のニュース