スレッジ 両リーグトップ!5度目“マルチ弾”

[ 2010年6月25日 06:00 ]

4回、スレッジは右越えに2打席連続16号2ランを放つ

 【横浜5-2中日】横浜・スレッジは怖さともろさを併せ持つ。配球を読んで打つタイプで、狙った球が来れば長打。外れると三振という打者だからだ。

 この日は怖さを存分に発揮した。まず2回に先制の15号ソロ。外角高めのスライダーに踏み込み、左翼席に運んだ。チェンの失投だった。
 最初の勝負に勝ったことで、完全に主導権を握った。「前の打席とは違う球、コースも内角に来ると思ったので積極的にバットが出た」。4回無死一塁の第2打席。今度は初球の内角直球を振り抜き、右越え16号2ランを放った。配球を読み切った一撃だった。1試合2発は今季5度目。16本はセ・リーグ6位タイながら、マルチ本塁打は両リーグトップである。
 その理由は序盤に打つと相手の配球が読みやすくなるからだ。一方、打てないと配球を読み切れなくなり、スレッジ自身も「100%その通り。だから最初が肝心」と認める。それを証明するように5度のうち、1本目はすべて2打席目までに打っている。5回にもチェンが内角を攻められなくなり、外角直球を読み切って左中間適時二塁打。3安打4打点の活躍だ。今季パ・リーグから移籍。打率・245と確実性に欠けるが、杉村打撃コーチは「セの配球にも慣れてきた。量産態勢に入ってきたかも」と期待した。

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2010年6月25日のニュース