好調マートン、3安打で打率トップに

[ 2010年6月25日 22:26 ]

 【阪神9―4ヤクルト】勝負強さと鋭いスイング。阪神のマートンが3安打を放ち、大量得点を引き出す活躍を見せた。打率は3割5分5厘にアップし、中日の森野を抜いてリーグトップに。クリスチャンでもある背番号9は「神様のおかげ。この形を続けていきたい」と笑顔で汗をぬぐった。

 一回は四球で出塁した鳥谷を平野が送って1死二塁の場面で、内角に入った速球を右前にはじき返した。この先制打が強力打線に火をつけた。後続が続いてこの回に4点を奪うと、二回にも中前打でチャンスを広げ、得点につなげた。マートンは「チームの野球ができて、打席が回ってきた。誰かが出れば誰かがかえす。それがチーム」。四回にも右前打を放ち、満足げだった。
 走攻守三拍子そろった赤星が昨季限りで現役を引退。開幕前には戦力ダウンが不安視されていたが、赤星がいれば、との声は一向に聞こえてこない。その大きな穴をマートンが埋めた。
 3連勝で貯金は今季最多の9に。8試合連続の2けた安打と好調な打線の中心にいるマートンは「これからも勝ちにつながるような打撃をしていきたい」。チーム内での存在感は日増しに大きくなっている。

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2010年6月25日のニュース