欽ちゃん“どこまでもやるよ”完敗も引退撤回

[ 2010年6月25日 06:00 ]

試合に敗れ、悔しそうに再来年の復帰宣言をした萩本欽一監督

 やっぱり引退なーしよ!萩本欽一監督(69)率いる社会人野球クラブチームの茨城ゴールデンゴールズ(茨城GG)は24日、第81回都市対抗野球大会(8月27日開幕、東京ドーム)北関東2次予選1回戦に臨み、全足利クラブに0―4で敗れた。試合後、欽ちゃんは今季限りでの引退を撤回。1年間の休養後、2012年から再びユニホームを着て、東京ドーム切符を目指す。

 6度目の挑戦も厚い壁の前にはね返された。ふつふつと悔しさがこみ上げてきた欽ちゃんは突然、宣言した。
 「勝ってすっきり辞めたいのにねぇ…よーし、またユニホーム着て帰って来るぞ!来年はやることあるんで再来年。茨城のみんなを東京ドームに連れていきたいもん」
 試合は完敗だった。初回2死満塁の好機を逃した欽ちゃんは試合中、ベンチで「勝たせるにはどうすればいいのかを考えた」。だがその後は見せ場もなく4安打で零敗。そして覚悟を決めた。
 昨年末に一度は今季限りでの引退を表明した。だが5月上旬、全日本クラブ選手権の予選に敗れると「クラブだけよ」と大会限定の続投宣言。それでもチーム創設以来の目標だった都市対抗出場については最後の挑戦…のはずだった。ところが敗戦直後の大どんでん返し。仕事が多忙となる来年1年間は休養するが「選手には“誰も辞めるな、再来年までいろ”と言う」。東京ドームは愛すべき現メンバーで目指し続けることも宣言した。
 衰えない野球愛。そして敗れるほどにチーム愛は深まる。「人生で、これだけがうまくいかないよ」とこぼした大将・欽ちゃんだが、続投を聞いたファンからは「何でそうなるの」どころか喝采を浴びた。
 「(野球を)考えるのが面白くなっちゃった」。大将の夢を追う戦いに、終わりはない。

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2010年6月25日のニュース