岸 苦しい投球も…地元仙台で初勝利!

[ 2010年6月22日 21:38 ]

地元での初勝利を挙げ、ファンの声援に応える西武・岸

 【西武5-3楽天】「やっと勝つことができました」。それまで曇っていた表情が、ヒーローインタビューを受けてようやく輝いた。西武の岸が、4度目の挑戦で初めて故郷の仙台で白星を飾った。

 普段より緊張していた。何度も先頭打者を出し、次々と安打を浴びた。6回を投げ、11安打を浴びて3失点。決して納得できる投球ではない。「勝たせてもらった1勝」と援護に感謝した。
 三回までは何とか抑えたが、踏ん張りが利かなくなったのは四回。2死一、二塁から高須の適時打で失点。続く草野の当たりは懸命に滑り込んだG・G・佐藤の前に落ちる不運な適時二塁打。続く五回にも先頭の聖沢にプロ初本塁打を許した。
 六回限りでの降板は白星の付いた試合では今季最短で、被安打11もワースト。数字が苦しい投球を物語る。渡辺監督も「何とか投げたという感じ。3点でよくおさまった」と振り返った。
 内容は伴わなかったが、9勝目でリーグトップに並んだ。右腕は「仙台で勝ったところを見せられて良かった」。あらためて地元の心地よい空気に浸っていた。

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2010年6月22日のニュース