横浜 分析野球は発展途上「今までやってなかったんだから…」

[ 2010年6月22日 09:39 ]

20日の阪神戦で2ランホームランを放った内川を迎える尾花監督(右から2人目)

 横浜は変わっていないのか。交流戦では2日から9連敗を喫し、交流戦前のリーグ4位から最下位に沈んだ。2年連続最下位からの再出発を図った今季だが、21日現在で23勝39敗。借金は16に膨れている。

 交流戦の打率、本塁打、防御率はいずれも12球団ワースト。6勝18敗と失速した。顕著だったのは、球の見極めの粗さ。武田勝(日本ハム)、渡辺俊(ロッテ)らの技巧派には各打者が狙い球を絞りきれず、攻略の糸口すらつかめなかった。
 尾花新監督の掲げる「分析野球」で、情報量やミーティング時間は「去年までと雲泥の差」と言われるほど増えたが、結果を伴わない。スコアラーは「今までやってなかったのだから、発展途上。選手がようやく考え始めたところ」と話す。
 39敗中、1点差負けが14試合。接戦に持ち込むものの、投打がかみ合わない展開が多い。島田ヘッドコーチは「破壊力のある打線があればカバーできるが、今はない。いい試合をして勝てないのは力が足りないということ」と嘆く。
 大量補強の効果も今のところ薄く、トレードで獲得した選手の多くは十分に働けていない。若手投手は勝負どころでの起用を避け、試合中にブルペンで練習を繰り返す現状だ。
 尾花監督は開幕前「1年かけて取り組まないと」とチーム整備の難しさを口にしていた。再建には多くの時間を必要としそうだ。

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2010年6月22日のニュース