旧広島市民球場を解体へ 野村監督「ずっと心の中には残る」

[ 2010年6月22日 12:37 ]

旧広島市民球場と平和記念公園(中央奥)

 広島市議会は22日、広島カープの本拠地だった旧広島市民球場(広島市中区)の解体の前提となる球場廃止条例の修正案を賛成多数で可決した。

 市の原案は8月1日施行だったが、修正案は施行日を9月に1カ月先送りした。「子どもたちが夏休みに利用できない」として一部会派が提出した。市は年内に解体に着手し、緑地広場とする方針。
 廃止条例案をめぐっては3月、保存を求める住民らの声に押される形で市議会が否決。市が6月10日に再提出していた。
 18日の市議会建設委員会でも「市民合意がない」「もっと議論が必要」と反対論が続出したが、「中心部のにぎわいを高めるのが緊急課題」とする賛成意見が上回った。
 市の計画は、右翼スタンドの一部を残し年間を通じてイベントができる緑地広場を整備。国内外から広島市に贈られる折り鶴をホールで展示する構想は断念した。

 ▼広島・野村謙二郎監督の話 いろんな意見がある中で決まったこと。ファンも寂しいかもしれないが、いつか結論は出さねばならず、しょうがない。球場という「形」はなくなっても、ずっと心の中には残る。

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2010年6月22日のニュース