マー君 「W杯投法」で日本代表に熱いエール!

[ 2010年6月22日 06:00 ]

ハーラートップタイの9勝目に向けて調整する楽天・田中

 楽天・田中将大投手(21)が、22日の西武戦(Kスタ宮城)を前に攻めの投球を宣言した。サッカーW杯で日本代表に刺激を受けている右腕は、1次リーグ突破がかかるデンマークとの大一番を引き合いに出し、攻める姿勢が完封には重要であると力説。「W杯投法」をまずは自らが実践し、日本代表に熱いエールを送る構えだ。

 どんなに優位な状況になっても攻めの姿勢を忘れてはいけない。守りに入れば相手につけ込まれることを、田中は知っている。相手が首位の西武とあれば、なおさらだ。「1点を守ろうと思ったらやられる。そうなったらダメだということは分かっている。しっかり攻めないといけない」。リーグ戦再開後の自身初登板を前に攻めの投球を再確認した。
 攻める姿勢はサッカーW杯がヒントにもなっている。日本代表が善戦した19日のオランダ戦は遠征先の千葉市内の飲食店でテレビ観戦。サッカーへの関心は日に日に増しており、同じ「田中姓」の闘莉王らのプレーに刺激を受けている。
 運命のデンマーク戦も攻めの姿勢に徹しての1次リーグ突破を期待。負けなければいい状況だが「引き分けを狙ったら危ないと思いますよ。ピッチングと一緒で、守ろうとしたらやられてしまう。完封すれば1次突破なので、攻めながら完封してほしい」。そんな日本代表へのエールには、自分自身が理想とする投球のイメージも込められている。
 リーグ戦再開の初登板は今季初の中8日での先発となる。これまで土曜の岩隈、日曜の田中は固定されていたが「カードの頭を取って勢いに乗りたい。カードの初戦を取れば、スイープ(同一カード3連勝)の可能性も高くなる」とブラウン監督。先発2トップを解体して、それぞれカードの頭に起用する。
 現在、チームは借金4でリーグ5位に低迷しているが「登板がカードの初戦になっても、やることは変わらない。期待されているのは勝ちにつながる投球だろうし、いつも勝つつもりで投げている」と田中。攻めて完封を狙う「W杯投法」でトップタイの9勝目を目指す。

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2010年6月22日のニュース