読みハズれた坂本「子供に見せたくない」打撃で対応

[ 2010年5月6日 07:36 ]

 【巨人12―0ヤクルト】巨人・坂本がこどもの日に2年連続して一発を打てたのは左かかとの高度な動きだ。

 フルカウントから内寄り145キロの直球をフルスイング。それまでの6球はすべて外角球だっただけに、頭では外角スライダーを待っていた。読みが外れた瞬間、踏み込んだ左足のつま先を上げ、かかとを中心に鋭く回転。体をこまのように回転させ、詰まることなくバットの芯に当てた。瞬時の判断と動きで会心の一発を放った若武者は「外角を意識してたけど、シュート気味に入ってくる球に素直にバットが出た」と胸を張った。
 左かかとを回転させる独特の打法は、今年2月の宮崎キャンプでも練習していたが、近くにファンがいる際は行わなかった。理由は「この打ち方は子供に見せたくない。手本となるような、いい打撃ではないから」。
 自身も少年時代は西武・松井稼(現アストロズ)の一挙手一投足にあこがれの視線を注いでいた。現在は子供たちの目標として視線を受ける立場。プロを目指す少年少女には見せたくない打法ではあったが、最高の思い出はプレゼントできた。

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2010年5月6日のニュース