つなぎの4番小谷野 チームの連敗止めた

[ 2010年5月6日 06:00 ]

<ロ・日>3回1死一、三塁、左中間に2点二塁打を放つ小谷野

 【日本ハム8―3ロッテ】プロにあこがれる少年少女の瞳に、背番号5が頼もしく映った。それでも日本ハム・小谷野が自分のスタイルを崩すことはない。「みんながチャンスメークしてくれて、打席に立ちやすい状況をつくってくれた。稲葉さんにつなぐという気持ちがいい方向にいきました」とナインへの感謝を口にした。

 新4番のバットが3連敗中のチームを救った。3回に1点を勝ち越し、なおも1死一、三塁で110キロのチェンジアップを左中間へ2点二塁打。5回にも中前適時打を放つなど3安打3打点の固め打ちだ。不調の高橋に代わり、1日の西武戦(札幌ドーム)から4番に座った。5試合で20打数9安打7打点、打率・450と好調も「やることは変わらない。4番目の打者という気持ちでバントもエンドランもする」とつなぎの意識を忘れない。
 2月の名護キャンプ休日を利用して児童養護施設を訪問。自らもパニック障害を克服した経緯があるだけに、子供たちを少しでも勇気づけられたらという思いからだった。「みんなが自分の子供や弟、妹という気持ちで接していきたい」と優しい一面をのぞかせる。自分の活躍が励みになることを信じて野球に取り組んでいる。
 チームは今季ロッテ戦9戦目にして初勝利。梨田監督は「小谷野がいいところで打ってくれた。当分は4番にすると思うよ」と明言した。派手な一発はない。つなぎに徹した新4番がチーム浮上の足がかりを築く。

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2010年5月6日のニュース