広島が逆転勝ち!マエケン3勝目

[ 2010年4月21日 20:51 ]

阪神を破り、笑顔でタッチを交わす決勝本塁打の小窪(4)ら広島ナイン

 【広島2-1阪神】1―1の八回。広島の前田健は四球と安打などで招いた1死二、三塁のピンチで満塁策を選び、まずは城島を空振り三振。鋭いスライダーに、続くブラゼルのバットも空を切った。大歓声から一転してため息に包まれる甲子園のマウンドで、背番号18は雄たけびを上げた。

 立ち上がりから力で押した。一回には自己最速の150キロをマーク。三回に3連打で1点を先制されたが、最後まで球威は衰えない。ピンチでは変化球でかわし「何とか粘れた」と前田健。八回の窮地の直後に、小窪のソロで勝ち越し「小窪さんの本塁打で勝たせてもらいました」と笑顔を浮かべながら謙遜した。
 昨季は直球がシュート回転し、一発を浴びることが多かった。さらなる成長のため、キャンプ中から真っすぐの精度を磨いた。その成果が実り、松本ブルペン捕手は「球が速くなり、力勝負ができるようになった」と評価する。
 今季5度目の先発は8回1失点で10奪三振。力勝負に挑む4年目の真価を発揮し、3勝目をつかみ取った。

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2010年4月21日のニュース