6連続フォークも!永井 東京D用投球で首位斬り

[ 2010年4月21日 06:00 ]

<楽・ロ>3回2死二、三塁金泰均を三振に打ち取りガッツポーズの永井

 【楽天8-2ロッテ】本塁打が出やすいと言われる東京ドーム。投手には1球の失投が命取りになる。楽天先発の永井と捕手の嶋は、その課題の明確な答えを試合前のブルペンで出していた。

 結論は、低めに決まるボールを投げること。「いい落ちをしていた」と選んだのがフォークだ。象徴的な場面は3回。無死一、三塁で、荻野貴、井口、金泰均をすべてフォークで3者連続空振り三振に斬った。金泰均には0ストライク1ボールからフォークを6球続けた。「いいところに決まってくれた」。味方が先制した直後だっただけに、失点すれば再び流れが戻った可能性もあった。

 一般的に、変化球の中で最も握力を消費する球種。どんなに効果的に決まっても、多投すれば少ない球数での降板につながる危険もある。だが、永井と嶋はそこも計算ずくだった。全124球中、23球投じたフォークだが、そのうち走者がいない場面ではわずか4球しか投じていない。

 必要ない場面では極力控え、ここぞという場面で惜しみなく使う。だからこそ序盤から全開で飛ばしても、7回2/3を8安打2失点と先発の役目を果たすことができた。ブラウン監督は永井について「嶋と試合前にいいゲームプランを持てたことが勝因」と絶賛した。

 敵将の西村監督も「フォークにやられた?その通り。あれだけ勝負どころで低めに制球されたら打てない」と脱帽。その上で「狭い球場だからその辺を意識してやらないと」と不用意な高めの直球で被弾した先発の唐川に反省を促した。

 東京で初の主催試合。ロッテに今季初の連敗を食らわせた裏には、不慣れな球場とは思えない巧みな投球術があった。

 ▼楽天・中村紀(2回に右中間へ先制2号2ラン)福岡(前カードのソフトバンク3連戦)で11の0だったので整体で体を清めてきた。体は完ぺき。大好き東京ドーム!

 ▼ロッテ・金泰均 永井にはいいところにフォークを投げられたけど、ボール球を振ってしまった自分がいけない。

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2010年4月21日のニュース