巨人 はみ出すほど“デカい” 押し出し呼んだ足の脅威

[ 2010年4月21日 07:22 ]

 【巨人2―1横浜】一発攻勢でも集中打でもない。試合を決めたのは松本の足だった。初回に先頭・坂本が盗塁死したが迷いはない。直後に中前打で出塁し、小笠原の打席で5度のけん制をかいくぐり二盗に成功。ラミレスの適時打で同点のホームを踏んだ。

 3回には俊足を飛ばして一塁内野安打にすると、神経質になったランドルフが焦る。セットポジションの体勢で一度静止せずに投球したためボークを犯して二塁へ。「投球動作が速いのでボークだと審判(西本塁審)に言ったらしっかり見ていた。ああいうミスもプレッシャーをかけられたから」と納得の表情だった。8回には今季6度目の猛打賞となる中前打で出塁。盗塁はしなかったが味方をアシストした。無死一塁から江尻が投じた17球中、7割以上の12球が直球。配球が絞りやすくなると得点の可能性も高まる。李承ヨプの押し出し四球を呼び込み、決勝点のホームを踏んだ。

 昨年は16盗塁をマークも盗塁死は9つと成功率は決して高くなかった。そこで今年からリードの幅を従来より10~15センチ広げた。その結果がリーグトップの11盗塁で、失敗はわずか1。この日も左足のスパイクの内側が一塁周辺の土からはみ出すぐらいの大きいリードで投手の集中力をそいだ。

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2010年4月21日のニュース