“プロ初”は130メートル場外弾!長野「最高の感触」

[ 2010年4月5日 06:00 ]

4回2死一塁、長野(左)は左越えにプロ初アーチとなる2ランを放ち、ラミレスとポーズをとる

 【巨人10-3広島】衝撃の場外弾だ!巨人のドラフト1位・長野久義外野手(25)が4日の広島戦でプロ初アーチを放った。「8番・右翼」で今季2度目のスタメン出場を果たすと、4回に左翼へ特大の2ラン。外野のレギュラー奪取に向け、パワーも披露した。この一発に触発された打線は今季最多の14安打で10点を奪い大勝。4連勝で貯金を3とし、ヤクルト、中日と並ぶ首位に浮上した。

【試合結果


 驚がくのプロ初アーチに球場がどよめいた。1点リードの4回2死一塁。カウント2ストライク1ボールと追い込まれながらも小松の141キロの直球を振り抜くと、走らずに打球の行方を見守った。大きな放物線を描いた白球は、マツダスタジアムの左翼2階席を越え、防球ネットに直撃する推定130メートルの場外弾。試合後にファンから届いた記念のボールを手にした長野は「完ぺきな当たりで最高の感触でした」と納得の表情だった。
 自身と仲間のミスを帳消しにする一発だった。打撃不振の亀井に代わり「8番・右翼」で2試合目の先発出場を果たしたが、2回無死一塁で嶋の打球に目測を誤って頭上を越され、先制点のきっかけとなる二塁打にしてしまった。「判断ミスをしてしまった。何とか取り返したかった」。責任感の強い男はリベンジに燃えていた。本塁打の直前には、1死二塁から阿部の右前打で、二塁走者のエドガーが三塁コーチの制止を振り切って本塁に突入して憤死。流れが変わりかけた後の2ランだけに、原監督も「嫌な雰囲気を救った価値ある本塁打」と評価した。

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2010年4月5日のニュース