長野 チーム屈指の飛距離のワケは

[ 2010年4月5日 07:31 ]

 【巨人10―3広島】新人の長野にとって、松本、亀井、谷、鈴木とライバルがひしめく巨人の外野陣。出番が限られる中で、パンチ力をアピールできた意義は大きい。これまでは広角に打てる技術で目立っていたが、実はスイングスピードと飛距離はチームでも指折り。試合前の東京ドームでのフリー打撃では左翼席上段へ快音を連発する。

08年10月28日 長野久義、2度目のドラフト指名もまた縁がなかった…

 篠塚打撃コーチは「リストが強いから打球が速い。上体が突っ込まずに下半身を使って打つことを意識していれば打球は飛ぶ」と解説する。
 それは社会人時代から培ってきた打法だ。ホンダの山田仁寿打撃コーチは「長野は頭の頂点から一本棒を突き刺した感覚で軸をつくることを常に心掛けていた」と明かす。体がブレることなく軸回転で回り、さらにヘッドを立てた状態でバットが最短距離で出てくるので、パワーをより的確にボールに伝えることができる。1メートル80、80キロと決して大きくない体で爆発的な飛距離を生み出す秘密は、そこにある。
 途中出場が多いが、打率は・545に上昇。4回の守備で左ひざをフェンスに強打して6回の守備から交代したが「大丈夫です」と強調した。チームも4連勝で首位タイに浮上。「まだまだです。守備と走塁で足を引っ張らないようにしたい」と満面の笑みはない。定位置獲りへ黄金ルーキーの本領発揮はこれからだ。

続きを表示

2010年4月5日のニュース