イチローが力説 2010年のマリナーズに大切なこと

[ 2010年4月5日 15:36 ]

 イチローが今季序盤の鍵を口にした。「実績のないチームはある程度結果が大事になる。特にこちら(米国)の野球では」。イチローと1、2番コンビを組むフィギンズら、オフの積極補強で注目されるマリナーズにとって、開幕後の1カ月で大事なことは何か。そんな問いに対する返答だ。

 グリフィー、スウィーニーらまとめ役のベテランが残り、クラブハウスの雰囲気は昨年からさほど変わっていないように見える。しかしイチローは「(キャンプと)シーズンでは全く違う。それ(いい空気)はこれからつくっていく」と気を引き締める。
 期待のかかる新戦力左腕リーが故障者リストで開幕を迎える。序盤ダッシュにはいきなり厳しい状況だが、イチローは「いる選手でやらないと仕方ない」ときっぱり言った。
 2010年のマリナーズが注目されるのは補強の大胆さだけでなく、その編成戦略が徹底した守備優先というユニークさからだ。「野球は守備力。計算できるのはそこ。それがあるチームとないチームでは、全くゲームの組み立て方が違ってくる」。イチローが感じている現在のかすかな手ごたえは、01年以来のプレーオフ進出に結びつくだろうか。
 初戦を翌日に控え、10年連続200安打に関するやりとりはなかった。それが当然の仕事と周囲に受け取られているからだろう。(共同)

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2010年4月5日のニュース