武田久が初ブルペン こだわりのスロー調整

[ 2010年2月6日 18:34 ]

 昨季、リーグ最多の34セーブを挙げた日本ハムの武田久がキャンプ初のブルペン入りをした。球数は27球と少なめだったが、ことし初めての投球練習に「やっと新しいシーズンが始まったかな、という感じ。初めてにしては状態は良かった」と手応えを口にした。

 キャンプ初日から次々と投げ込む投手陣を横目に、自分のペースを崩さずに調整を続けてきた。自主トレーニングでは、キャッチボールや遠投でじっくりと肩づくり。この日は「日本シリーズ以来」という傾斜のあるマウンドで、最初の13球は梨田監督を相手に、真ん中高めを意識しながら真っすぐを投げ込んだ。

 中継ぎとして活躍した2008年、夏場以降に失速した苦い経験がある。「開幕にピークを持って行ったら、最後までもたない」。だからこそ、スロー調整にこだわる。

 抑え1年目の昨季は、防御率1点台の安定感でリーグ制覇に貢献した。「(抑えとして)1年だけの活躍じゃ、自分でも半信半疑」。“守護神”という呼び名にふさわしい存在へ。背番号21が、静かに動きだした。

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2010年2月6日のニュース