岡田監督、言葉失う「考えられへん」

[ 2010年2月6日 06:00 ]

報道陣に囲まれる岡田監督

 【小瀬選手転落死】オリックスの岡田彰布監督(52)は言葉を失った。キャンプ初の休日。球団関係者らとゴルフを楽しみ、ホールアウト後の午後1時半ごろに一報を受けると「突然の連絡で…。そらびっくりするよ。(一緒にいた)小林さん(チーフコーチ)もうろたえていたし…。わけ分からんよ、最初に聞いた時は」とぼう然とした。

 すぐに宿舎に戻り、着替えを済ませると、現場責任者として宮古島警察署に出向き、事情を説明した。宿舎での全体ミーティング後は首脳陣による話し合いも行われたが「きのうまで一緒にグラウンドでやっていたわけだから、考えられへん」。指揮官は取材には応じたものの、テレビ、写真の撮影はNGになるなど動揺を隠せなかった。
 戦力として大きな期待を寄せていた選手の突然の悲報。宮古島警察署には小瀬選手と親しかった北川、大引、迎の3選手も呼ばれて事情を聴かれた。指揮官は3人とは別の部屋で「グラウンドでは元気に練習していた」と様子を説明し、遺体は確認していないという。
 球団は今後のキャンプ日程を変更する予定はないと話したが「元気にやろうと言ってもできんやろ。あす、あさっては1、2軍が集まって黙とうをしたり…。練習メニューはこなせない。(練習を)せえとはよう言わん」と話した。練習は自主練習などに切り替わる可能性もある。
 「心配するファンに対して前を向いていかないといけないと思うんですが…」と質問されると「今の段階で前を向いてなんてよう言わん。みんな想定していないことをきょう聞かされたんや。そんな簡単なことじゃないだろ」と声を荒らげた。順調に滑り出した岡田オリックスのキャンプ。期待を胸に選手全員の先頭に立っていた指揮官の受けたショックは計り知れない。

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2010年2月6日のニュース