年俸9割以上減の今岡 PL学園後輩と定位置争い

[ 2010年2月6日 08:19 ]

 【ロッテ担当・尾辻 剛】

 「ロッテ・今岡」が正式に誕生した。ロッテは5日、沖縄・石垣市のキャンプ宿舎で前阪神・今岡誠内野手(35)と契約を結んだと発表。1年契約で、年俸は昨季2億円の10分の1以下の1500万円で出来高もない厳しい条件だが、今岡は「感謝の気持ちでいっぱい。何が何でもチームに貢献する気持ちです」とあらためて強い意気込みを示した。
 瀬戸山球団社長との契約交渉後、スーツ姿で現れた今岡の表情は晴れやかだった。「全く条件の話はしていない。トライアウト前から、とにかく野球が続けられれば、という気持ちでしたから」。先月28日に石垣島入り。テスト生として1日からキャンプに参加し、3日に西村監督から合格を伝えられていたが、契約を結んだことで早くも次なる戦いに目を向けた。「これからは試合で結果を出すためにどうするか、具体的な気持ちで練習できる」。首脳陣は指名打者での起用も検討しているが、三塁手としてもPL学園の後輩・今江とのレギュラー争いに負けるつもりはない。
 3日の入団決定後は金本ら古巣のチームメートやスタッフにも報告し、祝福と激励を受けた。家族を安心させることもできた。「1年1年の勝負ですし、前だけ向いて自分の力を出すだけ。ロッテファンにも早く試合で認めてもらい“何かやってくれそうだ”というものを見せたい」。キャンプ後は当面、単身赴任となる“さすらいの天才ヒットマン”が千葉に新風を吹き込む。

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2010年2月6日のニュース