緊張感漂う広島 野村監督「切り替えのできない選手は…」

[ 2010年2月6日 09:40 ]

ノックバットを握り笑顔を見せる広島・野村監督

 広島キャンプ初日の1日だった。大野ヘッドコーチが円陣で選手に言った。「野村監督は練習間の移動がタラタラしているのを嫌う。極端な話、そういうのを見られたら日南(2軍)へというのもある」。この言葉が示すように、キャンプは緊張感に包まれ、4日までの第1クールを終えた。

 朝の散歩から始まり、野村監督は至るところに鋭い視線を送っている。早出特守では自らノックバットを握り「切り替えのできない選手は使わない」と言い切る。昨年までとは違い、練習後の選手たちのユニホームは泥にまみれている。
 豊富な練習量が課される中、動きの良さが目立つのが栗原だ。年明けから米国でみっちりと体を鍛え、不安を抱える腰についても「体幹を鍛えてきたので、張りがない」と言う。野村監督の指示で、猛練習に耐えられる体を選手個々がキャンプ前につくりあげてきた。
 6日からは実戦的な練習が始まる。「選手の動きも良いし、順調にきている」と野村監督。チーム再建へ、徐々に手応えを感じ取っているようだ。

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2010年2月6日のニュース