復活間近のヤクルト右腕 心配はあの左腕と同部屋なこと?

[ 2010年2月6日 08:32 ]

 【ヤクルト担当・丸井 乙生】

 昨年11月の右ひじ遊離軟骨除去手術でリハビリ中のヤクルト・松岡健一投手(27)が5日、開幕滑り込みへ手応えを見せた。1軍休養日のこの日、2軍キャンプ地の沖縄・東風平から浦添へ移動してブルペン入り。高田監督が見守る中、直球30球を披露し「この時期にこれくらい投げないと開幕に間に合いませんから。経過は順調です」と話した。
 大きく割れるカーブを得意とした右腕は、04年ドラフト自由獲得枠で入団。08年に先発から中継ぎに転向するとカーブを封印し、フォークを切り札に65試合登板で5勝3敗29ホールド、防御率1・39とセットアッパーの地位を築いた。昨季も同様の活躍が期待され52試合に登板したが、シーズン終盤に打ち込まれて防御率は4・72。クライマックスシリーズ終了直後には、痛みを抱える右ひじの遊離軟骨除去手術に踏み切る決意をした。
 今年1月はサイパンで自主トレを行い、女房役の相川から「フォークに頼りすぎている」と球種を増やすように勧められた。「早いカウントでフォークを投げすぎたのも手術の原因かもしれない。カーブ、スライダーを練習していきたい」とレベルアップを模索する。
 ブルペンで捕球した高橋育成コーチは「彼本来の球筋が戻ってきた。先の見えるブルペンだった」と話した。松岡は同じく左ひじ手術からの復活を目指す“羽黒山”佐藤と2軍キャンプで同部屋。「一緒に太らないか心配です」と冗談を飛ばす余裕も。見える先は開幕1軍、そしてセットアッパー復帰だ。

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2010年2月6日のニュース