メジャー番記者に聞きました 松井秀はどうなる?

[ 2009年11月22日 06:00 ]

 ヤンキースとの4年契約を満了し、FAとなった松井秀喜外野手(35)の去就に関し、本紙が21日、大リーグ30球団の担当記者に緊急アンケートを実施した。現時点でオファーが確実視されるのが、エンゼルスとホワイトソックス。9球団からオファーが届くとみられるが、長期戦は必至という現実があらためて浮き彫りとなった。

 松井を高く評価し、本人の希望とも合致するのがエンゼルスだ。リーギンスGMは、外野手兼DHとして獲得を検討。一方で、ロサンゼルス・タイムズ紙のマイク・ディジオバンナ記者は「補強資金はまずラッキー、フィギンズらの引き留めに使う。松井の年齢を考えると1月にも市場に残っている可能性があり、慌てて獲りにいかないのでは」と指摘した。
 ホワイトソックスは左の強打者が補強ポイントで、本拠地は本塁打が出やすい球場。シカゴ・トリビューン紙のマーク・ゴンザレス記者は「代理人のテレム氏とオーナーは親しい間柄だし交渉もスムーズに進むだろう」とまで予想している。
 これに続くのがマリナーズ、レッドソックスなど。ただ、マ軍についてシアトル・タイムズ紙のラリー・ストーン記者は「中堅グティエレス、右翼イチローに並ぶ守備のいい外野手を探している」と分析する。レ軍もFAのベイが最初の条件提示を拒否したが、残留交渉を継続。ボストン・ヘラルド紙のショーン・マクアダム記者は「松井は1年間、守備をしていないのが不安」とした。
 現在オファーを出すことが有力なのは9球団。しかし、多くの球団は松井の年齢、守備の不安、高年俸(今季1300万ドル=約11億5700万円)をマイナス材料に挙げる。ホリデー(カージナルスFA)、ベイら他の大物FA選手の動向次第という受け身の状態も、ゴジラにとって長い冬を予感させている。

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2009年11月22日のニュース