ゴンザレスが切る!初対戦スレッジ封じる

[ 2009年10月28日 06:00 ]

笑顔でランニングする(手前から)坂本、山口、阿部、オビスポ、松本

 準備に抜かりはない。自身初の日本シリーズ開幕投手を務める巨人・ゴンザレスは、入念に遠投を行った。12球団1位のチーム打率・275を誇る日本ハム打線。対策を問われた助っ人は、迷わずにキーマンを指名した。

 「交流戦で稲葉さんに打たれたし、(CSで)スレッジが当たっているのは知っている。2人をマークしながら、どう投げるか研究したい」
 6月5日の日本ハム戦(東京ドーム)では7回途中2失点で勝利を挙げた。稲葉にソロ本塁打を許すなど2安打を浴びたが、それ以上に警戒する打者は、CSで2本塁打10打点をマークしたスレッジだ。6月の対戦ではスレッジは下半身の故障で離脱中だった。初対戦となるだけに慎重に攻め方を熟考する構えだ。
 米国時代の02年にはエクスポズ(現ナショナルズ)傘下の3Aオタワでともにプレーした。「いいバッターだったことは覚えている」と当時を振り返ったが、大舞台で打たれるわけにはいかない。29日に行われるミーティングでは「どういう傾向が出ているか仕入れたい」と語った。
 攻め方のヒントは楽天とのCSにあった。初戦は福盛が外角球を左翼席へ運ばれ、第4戦は岩隈が内角球を右越えに被弾した。一方で、無安打に封じた田中は高めのボール球で三振を奪っている。左右の揺さぶりよりも高低をどう使うか、がスレッジ対策の基本となりそうだ。阿部は「ミーティングで分析したい。相手どうこうじゃなく、その場の空気、直感でもね」と、自在にリードする構えを示した。
 中日とのCS第2ステージでは今季ワーストの6失点を喫したが「準備はできている」と自信を見せた。ゴンザレスが元同僚に成長を見せつけ、チームを勢いづける投球を見せる。

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2009年10月28日のニュース