野村粘って辛勝!明大 優勝争い残った

[ 2009年10月28日 06:00 ]

<法大・明大>力投する明大先発・野村祐輔

 東京六大学野球第7週最終日は27日、神宮球場で3回戦1試合が行われ、明大は先発の野村祐輔投手(2年)が7回2失点でまとめ法大に辛勝。勝ち点を4に伸ばした。この結果、最終週で早大が勝ち点を奪えば2季ぶり42度目の優勝、勝ち点を落とせば明大が3季ぶり33度目の優勝となる。なお春秋連覇を狙った法大の優勝は消滅した。

 【明大3―2法大】たとえ調子が悪くても投げ出すわけにはいかなかった。エース野村が7回7安打2失点ながら辛抱強い投球で今季3勝目。勝ち点を4に伸ばし、他力ながら優勝の可能性を残した。「4年生最後の試合でしたし、粘り強く投げられたと思います。できることはやりました」とエースの役目を果たした野村は安どの表情を浮かべた。
 日米大学野球やアジア選手権でともに日本代表として戦った法大・二神との投げ合い。「二神さんは自分の思ったように楽に投げている。見習いたい」と試合後は尊敬する右腕に自ら歩み寄り「ありがとうございました」と頭を下げた。
 この結果、31日からの早慶戦で早大が勝ち点を落とせば優勝が転がり込んでくる。善波監督は「今のウチにやれることはやりきった」と静かに吉報を待つ構えだ。

 <法大 二神序盤で3失点…連覇ならず>ドラフト候補のエース二神が、中1日で先発したが、序盤の3失点が響き7回で降板。春に続く連覇はならなかった。「気負いが空回りしてしまいました。重たい3点だったと感じます」。それでも3回以降は立ち直り、エースとしての意地は見せた。29日には運命のドラフトが控える。「今からは何もできないので、静かに待ちたいと思います」とその瞬間を心待ちにしていた。

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2009年10月28日のニュース