ソフトBは“不戦敗” 出遅れた理由は…

[ 2009年10月28日 06:00 ]

 ソフトバンクは交渉のテーブルに着くことさえできず“不戦敗”に終わった。竹内球団最高執行責任者(COO)は「結果的にはスピード感が足りなかったかなと反省している」と話した。

 “出遅れ”の背景にはチームと球団の台所事情があった。今季は29歳の田上がチーム2冠となる26本塁打、80打点を記録し、不在だった正捕手に定着。さらに経営面では年間約50億円といわれるヤフードームの使用料を支払いながら、今季のチーム年俸総額が12球団で2番目に高い32億6940万円(日本プロ野球選手会調べ)で、メジャー帰りの城島の高額年俸も判断を遅らせる一因となった。24日夜に城島と会食した王球団会長は26日夜に城島本人から断りの電話連絡を受けたことを明かした上で、「ホークスの一員として一緒に優勝を目指して戦ってほしかったので残念。ただ彼自身が決めたことであり、日本のプロ野球界をさらに魅力あるものにできる選手なので活躍に期待している」と無念の表情を浮かべながらも、最後にはエールを送った。

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2009年10月28日のニュース