“2割台打線”立正大が下克上に成功!

[ 2009年10月28日 18:44 ]

青学大を4安打完封した立正大・小石

 【東都大学野球・立正大4―0青学大】開幕前に無印だった立正大が“戦国東都”の主役になった。就任16年目で悲願を達成し、3度胴上げされた伊藤監督は「格別だった」と破顔一笑だ。

 少ないチャンスで奪った得点を守りきるチームカラーは最後まで変わらなかった。6回1死から黒葛原が右前打で出塁し、続く中嶋が先制2ラン。3割打者がレギュラーに一人もいない打線は9回に2度のスクイズを決め、小石が青学大を4安打完封した。2試合連続アーチの中嶋は「春は個人のことを考えてたけど、秋はチーム第一だった」と声を上ずらせた。
 投打とも戦力が整備され、前評判が高かった今春は指揮官自ら「優勝するぞ」と意識付けした。だが接戦を勝ちきれず、8連敗を含む2勝10敗1分けで最下位。入れ替え戦を経験したナインは「おれたちは挑戦者だから」と大きな目標を口にせず、謙虚さを忘れずに初優勝までたどりついた。
 昨季まで5連覇した東洋大を5位に押しのけ、鮮やかに“下克上”に成功。ウイニングボールを手にした伊藤監督は「これは宝物にする。もっと増やしたいね」と早くも来年を見据えていた。

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2009年10月28日のニュース