スレッジサヨナラ弾!ハム パ10勝1番乗り

[ 2009年4月24日 06:00 ]

<日・ソ>9回1死、スレッジがサヨナラホーマーを放ちナインに迎えられる

 【日本ハム7-6ソフトバンク】観客の大歓声がお立ち台に降り注ぐ。ヒーローとなった日本ハムのスレッジは、興奮で体の震えが止まらなかった。「サヨナラ本塁打以上の興奮はない。1軍クラスの試合では初めて。長い試合だったから早く終わらせようと思ってたんだ」と笑った。

 同点の9回1死。マウンドの摂津の特徴は前日の対戦で頭に残っていた。「フォークがいい投手ということは分かっていた。だから狙っていた」。打球は一直線に右翼席へ。メジャー通算25本塁打。“スレッジ・ハンマー(巨大金づち)”の異名にたがわぬ一撃だった。
 4番を務めながら、ここ数試合は不振で打率は・234まで急降下。21、22日のソフトバンク戦の前には早出特打を行い、不振の原因を冷静に分析した。日本で成功を収めるため、全米で700万部を売り上げた自己啓発本「ザ・シークレット」を読んで来日した助っ人は「2年目だから相手も自分の特徴を研究して配球を変えている」と、今季は相手の特徴をスコアラーに聞き、頭にインプットして試合に臨む。その結果が“初めて”の劇弾につながった。
 チームは連敗を2で止めるとともに、首位・楽天が敗れたため99年以来、10年ぶりのリーグ10勝1番乗りで首位に返り咲いた。梨田監督も「同一カード3連敗は開幕だけで勘弁してほしかったからね。よく打ってくれたよ」と満足そう。観戦に訪れていたOBの大沢親分からもきっと“あっぱれ”をもらったに違いない。

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2009年4月24日のニュース