能見 2季ぶり完封で2勝目

[ 2009年4月24日 20:51 ]

広島戦に先発した阪神・能見

 【阪神4-0広島】阪神の能見が2季ぶりの完封で2勝目。7回まで毎回安打されたが、要所を締めて10三振を奪った。打線は1回に新井の犠飛と桜井の適時打で2点を先制。2回にも1点を加え、5回にも加点した。広島は再三の好機を生かせなかった。

 最後まで得点だけは許さなかった。2007年8月以来となる能見の完封劇。「たまたまです」と謙遜気味に話す左腕と対照的に、真弓監督は「言うことなしです」と興奮気味だった。
 7回まで毎回走者を背負った。先頭打者を出すこと4度。三塁に走者を背負うこと3度。それでも勝負どころでは直球、変化球ともにさえた。奪った三振は10。久保投手コーチは「速さを感じさせた」と言う。球威あるストレートを意識させることで、落差のある変化球が生きたというわけだ。能見は「真っすぐが走っていたので何とかなりました」と振り返った。

 就任1年目の真弓監督は先発投手をできるだけ引っ張る方針を掲げている。それでもここまで阪神の完投はなし。初めて継投せずに勝ち「ほかの投手にも刺激になってくる」と期待。能見も「(中継ぎ陣に)いつも迷惑ばかり掛けているのでよかった」と話した。

 前回登板で手にした2シーズンぶりの白星が大きかったのか。「僕は一戦一戦大事にいくだけです」とさらりと言う能見の、次が楽しみになってきた。

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2009年4月24日のニュース