ルーツ元広島監督が死去…赤ヘルの礎築く

[ 2008年10月28日 06:00 ]

ジョー・ルーツ氏

 広島で監督を務めたジョー・ルーツ氏が20日(米国時間)に米フロリダ州サラソタで死去していたことが分かった。83歳。同州の地元紙サラソタ・ヘラルド・トリビューンが電子版で伝えた。晩年は少年野球の指導に力を注いでいたが、ここ数年は脳卒中と糖尿病により闘病生活が続いていたという。

 ルーツ氏は大リーグで選手とコーチを経験。74年に広島の打撃コーチとして来日し、山本浩二らを指導。75年には日本プロ野球初の外国人監督となった。日米の野球観の違いで審判と衝突を繰り返し、わずか15試合で辞任したが、その後を受けた古葉竹識監督に率いられたチームはリーグ初優勝を達成。80年代半ばまでに5度のリーグ制覇、3度の日本一に輝く広島の黄金期の礎を築いた。

 ▼山本浩二氏(野球評論家)チームカラーに赤を用いたのはルーツ監督の発案。赤ヘルの礎を築いた人です。個人的には集中力の大切さを教えてもらった。一歩も引かない熱血漢で早くに職を離れてしまわれたが、チームは一致団結し初優勝に向かって突き進んだ。残念だ。

 ▼広島松田元オーナー カープ初の外国人監督として、前年に最下位だったチームを初優勝へ導いた功労者だ。大変残念に思う。
 ▼古葉竹識東京国際大監督 コーチ時代から1年半、一緒にやったが、監督として3年連続最下位のチームを何とか変えようという意識を持っていた。打撃でもただ打つだけではなく考えさせる指導を必死に行っていた。ただ気性の荒いところもあって審判への不満をよく言っていた記憶がある。ご冥福を祈ります。
 ▼衣笠祥雄氏(野球評論家)一塁から三塁へのコンバートのアイデアをくれた人で、自分自身の野球人生にとって大きな人でした。残念です。

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2008年10月28日のニュース