明大・野村 44年ぶり0・00男に

[ 2008年10月28日 06:00 ]

<明大・立大>9回から登板し、自責点0でシーズンを終えた明大・野村

 東京六大学野球秋季リーグ第7週第3日は27日、神宮球場で3回戦2試合を行った。明大は立大を下して勝ち点3とした。9回を無失点に抑えた野村祐輔投手(1年)は64年春の江尻亮(早大)以来、リーグ5人目の防御率0・00を達成した。第2試合は東大が法大にサヨナラ勝ち。1勝1敗1分けとした。この結果、4位以下が法大、立大、東大の順で確定した。

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 明大・野村は1年生とは思えない“風格”すらあった。9回からマウンドに上がった野村が、いきなり無死一、三塁とされたが落ち着いて無失点で切り抜けて試合終了。今季7試合34回2/3で自責点0。44年ぶり5人目の防御率0・00で最優秀防御率のタイトルを手にした。
 「ピンチに一度は“もういいや”と思いました。でも、内野陣が前進守備を敷いてくれて強気になれました」。昨夏甲子園準優勝腕の実績を引っさげて、今春も9試合で自責4点の3勝0敗。大学入学後に磨きがかかったチェンジアップを有効に使い、今季も2勝といまだ負けなしの野村は「甲子園より、きょうの方が緊張した。4年生が最後だし」。歴史に名を刻んだ1年生が、来季覇権奪回への主軸となる。

 ◆野村 祐輔(のむら・ゆうすけ)1989年(平元)6月24日、岡山県生まれの19歳。小1から軟式野球の連島南少年野球に所属。中学ではヤングリーグ・倉敷ビガーズで3年秋に西日本大会V。広島・広陵2年秋からエース。07年センバツ8強、夏の甲子園準優勝。家族は両親と弟。1メートル75、70キロ。右投げ右打ち。

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2008年10月28日のニュース