原監督前向き「オーナーの指示に従う」

[ 2008年10月28日 06:00 ]

WBC監督への就任要請を受ける原監督

 若さ、勢い、そして監督としての実績。すべての面で高評価を受け、原監督が、28日にWBC監督への就任要請を受ける。休養日だったこの日は球団広報を通じ「今、日本シリーズという大舞台を前に巨人軍の監督として戦っているさなかです。要請があった場合には(滝鼻)オーナーの指示に従いたいと思います」と前向きなコメントを残した。

 球団は指揮官を全面支援する態勢だ。今季は阪神との最大13ゲーム差を大逆転してのリーグ連覇。CSでも中日を積極的な采配で破り、11月1日からの西武との日本シリーズに進出した。球団事務所を訪れた滝鼻オーナーは「明日(28日)、(加藤)コミッショナーから要請を受け、僕が判断して原監督に指示する。前向きに考える」と明言した。

 WBC監督に就任すれば、3連覇を目指す来季は2月のキャンプ中に代表合宿でチームを離れるだけに「(渡辺球団会長が)“朗報じゃない”と言っていた。国際試合を戦いながらチームのことも考えなければいけない」と心配もあるが、指揮官の負担を少しでも軽減するため、王コミッショナー特別顧問や他球団にも協力を求める意向だ。

 WBC体制検討会議に出席した王顧問は原監督について「実績的にも日本一になっているし、今年も大逆転している。現役監督として大変だけど、ぜひやってほしい」と熱望。「(要請を)受けてくれて、話を聞かせてくれということであれば何でも話をする」と全面協力を約束した。電撃的に誕生する“原ジャパン”。日本一から世界一へ。連覇の野望が実現するには球界全体のサポートが必要不可欠だ。

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2008年10月28日のニュース