ハム、ソフト…大田獲りへ戦略見直し

[ 2008年10月16日 06:00 ]

 大田の突然のプロ志望を受け、プロ側もドラフト戦略の見直しを図る球団が相次いだ。進学希望を打ち出す前は、12球団が1巡目指名候補にリストアップ。その逸材が一転、12球団OKの姿勢を見せたことで、複数球団が競合する可能性は高い。

 注目されるのは巨人の動向だ。東海大相模OBの原監督は「東海大進学と聞いていただけに驚きました。悩んだ末の決断と察します」と、まずは後輩の揺れる胸の内を思いやった。ただ、1巡目候補は社会人No・1の右打者、ホンダの長野(ちょうの)久義外野手(23)、強肩強打の東洋大・大野奨太捕手(21)をリストアップしており、大田指名の可能性には「球団として検討することになると思う」と慎重だった。

 阪神、ヤクルトなどが静観する一方で、日本ハム・山田GMは「一度あきらめたが、もう一度戦略を練り直さないと。競合してでも獲りにいく価値のある選手」と方針転換を示唆。ソフトバンクも1巡目指名を切り替える可能性が高く、競合覚悟で指名に乗り出す球団は今後、さらに出てくることになりそうだ。

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2008年10月16日のニュース