岸 第2戦でダルとの勝負にケリつける!

[ 2008年10月16日 06:00 ]

外野でサッカーボールのリフティングを器用にこなす岸

 17日にパ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)第2ステージが開幕する。第1ステージを勝ち上がった日本ハムを迎え撃つ、リーグ優勝の西武は18日の第2戦(西武ドーム)で岸孝之投手(23)を先発させる。日本ハムの先発はダルビッシュ有投手(22)が濃厚。シーズン7勝目を挙げた7月5日楽天戦(西武ドーム)から連勝を続ける右腕がジャパンのエースに挑む。

【優勝記念パネル


 ダルビッシュ相手でもひるむことはない。むしろ大歓迎。オフ返上で練習した岸は、イケメン対決しても負けないルックスでさわやかに言ってのけた。

 「相手はダルビッシュ?その方がいいですよ。勝ったらラッキーじゃないですか」。第6戦までもつれた場合は再び中4日で激突することが濃厚。日本シリーズ進出を懸けた大一番となるため「そのへんまで行ったら嫌だな」と苦笑いしたが、小野投手コーチは今シリーズのキーマンに岸を挙げた上で「0点に抑えればいい」と全幅の信頼を寄せた。

 そう言われるほど岸の安定感は抜群。シーズンでは6月28日ロッテ戦(西武ドーム)で4敗目を喫して以来負けなしの6連勝で終えた。西武はかつて黄金時代を築いた森監督が日本シリーズで最も信頼の置ける投手を第2戦に起用。初戦に勝てば一気に連勝を狙え、負けても2戦目で止める役目を果たすからだ。渡辺監督は当時エース格。岸を2戦目に起用することで戦略を受け継いでいることがうかがえる。

 岸はダルビッシュと1度対決し、投げ勝っている。「忘れもしない」昨年3月30日のプロ初登板。7回無失点のまま2―0で交代したが、9回に追いつかれた。引き分けに終わり、プロ初勝利もスルリ…。ようやく決着をつける時が来た。高校時代は同じ宮城県で学年は2つ上。だが、名門・東北出身のダルビッシュに対し、岸は無名の名取北で甲子園経験もない。成り上がりのドラマが幕を開ける。

 

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2008年10月16日のニュース