65発男・大田 一転プロ決意!全球団OK

[ 2008年10月16日 06:00 ]

プロ志望届を出した心境を語る大田

 高校通算65本塁打の超高校級スラッガー、東海大相模・大田泰示内野手(18)が15日、プロ志望届を提出し、12球団OKの姿勢を示した。東海大への進学希望から一転して締め切り当日になってのプロ志望表明。ドラフトが2週間後の30日に迫る中、ドラフト戦線が大きく揺れ動くことになった。なお、日本高野連と全日本大学野球連盟はこの日締め切られたプロ志望届の提出者は201人(高校94、大学107)だったと発表した。

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 心を1つに決めた大田は、硬い表情のまま胸の内を語った。神奈川・相模原市の合宿所。詰めかけた報道陣の多さに戸惑いながら、はっきりとプロ志望を表明した。

 「進学して4年間待つのではなく、プロで今すぐチャレンジしたい思いが強くなった。やはりプロの方が華がある」

 大田が最終的にプロ志望を決めたのは締め切り前日の14日だった。10日から広島・福山の実家に帰省。両親に進路について相談した。進学か、それともプロか。そして同行した門馬監督に「やっぱりプロのあこがれを追いたい」と強い意志を伝えた。

 12球団がマークしていた逸材は、今夏の大会後に東海大への進学希望を打ち出し、8月8日の東海大野球部の練習会に参加。同29日には特別技能推薦での進学書類も提出し内定を受けた。その進学希望から心変わりしたのは9月下旬。ソフトバンク・王監督が高く評価しているのを知ってからだ。すぐさま門馬監督に「プロに興味がある」と相談。大田の両親からも「王さんが評価してくれるみたいだが」との問い合わせがあったという。“世界の王”の評価がきっかけだった。

 一躍ドラフトの超目玉となった大田。目標とする選手は「辰徳さん(巨人・原監督)です。人間として尊敬している」と話したが、希望球団については「自分に球団を選べる権利はない」。門馬監督も「志望届を出せば指名される可能性は12球団フルゲート」と12球団OKを強調した。運命の日まであと2週間。今秋のドラフト戦線がにわかに活気づいてきた。

 ◆大田 泰示(おおた・たいし)1990年(平2)6月9日、広島県福山市生まれの18歳。城南中時代は松永ヤンキースに所属し、2年秋に県大会優勝。東海大相模では1年春からベンチ入り。今夏の北神奈川大会では、新記録となる5発を含め高校通算65本塁打をマーク。家族は両親、兄2人。1メートル88、90キロ。右投げ右打ち。

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2008年10月16日のニュース